食用油は色んな種類がありますが、その中でも炒めもや揚げ物など加熱に向いている油ってあるのだろうか?
そんな事から加熱に強い油を調べてみることにしました。
また、加熱用で体にいい油となると、難しいものがあります。
体にいい油とはある特定の油だけを摂れば良い。という単純なものではなく。
複数の油を組み合わせてバランスを考え摂らないといけないからです。
なので、ここでは『加熱に強い油』、『体に悪くない油』ということでお伝えしたいと思います。
更に、選ぶ油によっては体に悪い油の場合もあるからチェックしてみてくださいね。
体にいい油で加熱用に向いている油とは?
それでは加熱用に向いている油と体にいい油(体に悪くない油)を紹介していきます。
そもそも体に悪い油とはどんな油かあなたは知っていますか?
体にいい油と悪い油とは?
ざっくりと説明すると、
体にいい油とはオーガニック・最低限度の搾取方法で作られた油。
体に悪い油とは、酸化している油、人工的な油(トランス脂肪酸のような)になります。
もちろん、体にいい油というと上記のことだけではく、冒頭でもお伝えした摂取バランスも大事になります。
それは別の記事で書いていますのでそちらを読んで下さい。
そして、油を劣化させる原因が加熱、光、酸素になります。
そう考えると劣化する特徴の一つとして加熱。がありますが、加熱用に使うなら熱に強い油でなくてはいけません。
加熱に強い油を選ぼう
調理用に適していて加熱に強い油は複数あります。
ただ、加熱に強い油だけを選ぶ。となると事は簡単ですが、体にいい油も基準で考えると加熱に強い油ならどれを使ってもよい。という訳ではありません。
ちなみに私が使っている加熱に強い油は、オリーブオイル、ココナッツオイル、米油、ゴマ油の4種類です。
・ココナッツオイル
・米油
・ゴマ油
この4種類の油でも特徴がそれぞれ違い、その特徴によって使い分けて使っています。
加熱に強い油4つの特徴は?加熱に強い・体にいいと言われている訳は?
それでは、さっきお伝えしたオリーブオイル、ココナッツオイル、米油、ゴマ油の4種類油の特徴をお伝え致します。
その特徴によってご自身の調理に使い分けてくださいね。
ココナッツオイル
ココナッツオイルは飽和脂肪酸ということもあり、酸素、光、加熱をしても他の植物油脂と比べて酸化しづらいという特徴を持っています。
また、賞味期限も長く常温で暗所で保管で約1年と長い。
加熱に強いことから炒め・揚げ油としても使うことが出来ます。
ただ、ココナッツオイル独特の香りがあるためこの香りが良いと思う人とそうじゃない人で分かれそうです。
ココナッツオイルは精製されたものとバージンオイルの2種類に分かれています。
バージンオイルは最小限の工程から搾取されたものなのでそちらを選ぶようにしましょう。
また、ココナッツオイルに含まれる中鎖脂肪酸によって腸内環境を整えてくれたり、脳を働かすエネルギー源になったりします。他にもまだまだ、ココナッツオイルを摂取するとことによって体に対する恩恵はたくさんあります。
米油
米油は酸化しづらい栄養素、ビタミンE(トコトリエノール)、γ‐オリザノールが入っていることから加熱に強い特徴があります。
無味無臭でクセがなく炒め油、揚げ油などに使いやすく、また、揚げ物などで油酔いをする。という人にも使ってもらいたい油です。
米油にγ‐オリザノールが含まれているおかげで他の植物油脂より油酔いを防ぐことができます。
また、生活習慣病の予防、血液サラサラにする働き、自律神経の調整など米油を使うことによっての恩恵もあります。(薬とは違うので即効性はなくあくまでも予防です)
注意したいのが米油は製造上で酸化しやすい所があるため、搾取方法など確認する必要があります。
オリーブオイル
オリーブオイルの成分オレイン酸は加熱に強く酸化しづらいという特徴があります。
また油に熱を加えて煙が出る発煙点が他の植物油脂より高く炒め油だけでなく揚げ油としても使えます。
品質・効果から考えて一番搾りであるエクストラバージンオリーブオイルを出来るだけ使ってもらいたいです。
二番搾りであるピュアオリーブオイルはエクストラバージンオリーブオイルより香りがなく調理に使いやすい気もしますが精製油も含まれています。精製油は体にとって良い油なのか。と言われると良いとは言えず、出来たら控えた方が良い油だと思います。
また、オリーブオイルは腸内環境を整え便秘の改善や悪玉コレストロールだけを下げてくれる働きをしてくれます。
ゴマ油
ゴマ油にはオリーブオイルと同じでオレイン酸が約40%含まれています。
そんなこともあり、加熱に強く炒め油、揚げ油に使うことが出来ます。
香りもよく食欲をそそる油であることには間違いありません。
ただ、ごま油は現代の食生活で摂りすぎているオメガ6脂肪酸に分類されているため使い過ぎには注意したいものです。
ゴマ油は老化を防ぐセサミンやビタミンEなどが入っているため嬉しい恩恵もあります。
揚げ油はどれを使う?
先ほど紹介した4つの油のうちどれを揚げ油に使うのか?
私の場合はごま油はオメガ6脂肪酸なのでごま油の風味が必要な料理しか使いません。
残りのオリーブオイル・米油・ココナッツオイル揚げ油に一番オススメは米油です。
それはクセがなく、揚げた後もサクッと仕上がるからです。
ココナッツオイルもオリーブオイルもそれなりに独特の香りがし、オリーブオイルは使うメーカーによっては揚げた後味に苦味がある。
ということもありました。
それに比べて、米油は毎回使っても素材の味は損なわれず、苦味もなく安定しています。
そんな事から米油は揚げ物に使いやすい油です。
加熱に強い油でもデメリット注意点はある
加熱に強い油だったとしても注意点はあります。
・太りやすいという油と認識する。
・揚げ油の場合1回使ったら使用しない。
加熱に強いオリーブオイル、ココナッツオイル、米油、ゴマ油この4種類の油でも一度使った油を再利用することは辞めましょう。
それは、一度使った油は高熱にさらされ、揚げた食品から溶けだした物で酸化している可能性があるからです。
酸化した油は体に害を与えます。
本を読んでいると米油なら揚げ物に2度位は使っていい。と書かれているものもありましたが、基本は1回使った油は処分した方が良いと思います。
・太りやすいという油と認識する。
油には『太りやすい油』と『太りにくい油』があります。
オメガ9脂肪酸は太りやすい油で、加熱用の油でオススメしたオリーブオイル・米油はオメガ9脂肪酸、つまり太りやすい油になります。
なので、太りやすい油とわかった上で使い、使い過ぎには注意したいものです。
『太りやすい油』、『太りにくい油』について詳しく知りたい人は別の記事で読んで下さいね。
加熱油に適さない油!いい油も使い方によっては悪い油に
それでは、いい油も使い方によっては悪い油になる場合と加熱に使わない方がよい油についてです。
・安価な油は選ばない
・オメガ6系の油はなるべく使わない
・熱に弱い油は選ばない
油の中でも熱に弱い油があります。
本来なら体にいい油でも熱を加えることによって酸化し体に悪い油へと変化していきます。
加熱用で使うのであれば、この熱に弱い油は選ばないようにしましょう。
オメガ3系の油であるアマニ油、えごま油などは熱に弱いため加熱用ではなく生食用です。
また、オリーブオイルでも加熱しないで生食用で使って欲しい。というメーカーもあるので使う前に表示を見ることをオススメします。
・安価な油は選ばない
スーパーなどで特売で売られている油。
こうった安価な油は避けた方が良いです。安い油はそれなりの理由があります。
安く売れるということは、大量に油が生産できる溶剤抽出法を用いていることが多いです。
よく見かけるのがキャノーラ油。クセがなく調理的には向いていると思いますが体にいい油を基準に考えるとオススメできません。
・オメガ6系の油はなるべく使わない
オメガ6系脂肪酸は体で作ることが出来ない必須脂肪酸でありながら、現代食で多く摂りすぎている油でもあります。
本来なら血中コレステロールを正常にしたりアレルギーを抑制する効果があります。
しかし、摂りすぎてしまうと体に悪影響を及ぼしてしまいます。
コンビニ、加工食品、ファーストフードや外食、スーパーのお惣菜などこのオメガ6系の油を使って調理していることが多いため、家庭ではオメガ6系の油は出来るだけ使わないようにした方が良いでしょう。
オメガ6系脂肪酸は、コーン油、ごま油、大豆油、綿実油、グレープシードオイルなど
まとめ
まとめると、私がオススメする加熱に強い油は4種類あって、
・ココナッツオイル
・米油
・ゴマ油
この4種類は炒め油、揚げ油に適しています。
私の場合はクセがないことから米油を揚げ物用、ごま油、ココナッツオイル、オリーブオイルは料理によって変えています。
また、油を選ぶ時は熱に弱い油もあるので注意して使ってくださいね。