植物油脂の中でも体によくない油があることを知ってから普段食事から取る油を気をつけるようになりました。
そして、炒め油、揚げ油にはこめ油をつかうようにしていたのです。
しかし、こめ油は体に悪くない。
と思っていたのですが、実際のところどうなんだろう?
と思いはじめて調べることにしました。
そして、こめ油は選び方によっては体に悪い物がある事を判明しました。
それは、作り方によって酸化しているこめ油の可能性があり、酸化した油を摂ることは将来的に健康を害する可能性があるからです。
ここでは、そんなこめ油のメリット・デメリット。
オススメのこめ油と使い方について書いています。
こめ油が体に悪いと言われる理由は?
こめ油が体に悪いと言われる理由を探してみました。
そして、その結果をこめ油のメリット・デメリットとしてお伝えします。
メリット・デメリットを読んで、こめ油は危ない油なのか?考えてみてくださいね!
こめ油のメリットとデメリット
まずはこめ油のメリットからお伝えします。
こめ油には調理的なメリットと健康面でのメリットがあります。
★こめ油の調理的なメリット
・酸化しづらい栄養素が入っている
こめ油は香りにクセがなく料理などに使いやすいのが特徴です。
そして、酸化しづらい栄養素、ビタミンE(トコトリエノール)、γ‐オリザノールが入っています。
なので、開封してもスグ酸化することはなく、加熱してもこの酸化防止を防ぐ栄養素が入っているために熱にも強いという特徴があります。
開封後1~2ヵ月を目安に使い切ってください。と裏面に表示してあるメーカーもありました。
★こめ油健康面のメリットは?
・血液をサラサラに
・自律神経の調整
●生活習慣病の予防
がんなどの生活習慣病のもとになる体内での酸化現象。
この酸化現象を抑える抗酸化力をこめ油栄養素は持っているといわれています。
●血液をサラサラに
こめ油に含まれている栄養素は抗酸化力があるために、コレステロールを悪玉コレステロールにさせないようにしたり、血液をサラサラにする働きがあります。
●自立神経の調整
植物油脂の中でもこめ油にだけ多く含まれる栄養素(γ‐オリザノール)があり、その栄養素が自律神経の調整や緊張感、不安、ストレスを抑える作用や更年期障害にも緩和にも効果的と言われています。
また、こういった健康面のメリットは、こめ油を摂取したから病気が治癒するなど薬のような効果ではなく、健康維持の手助けをする栄養素が含まれている油になります。
★こめ油のデメリットは?
こめ油のデメリットとは、こめ油を作る時に酸化しやすい。ということです。
こめ油は白米ではなく米ぬかから抽出もしくは圧搾されます。
酸化しないこめ油は、米ぬかをとってすぐに抽出した油なので、製造上で酸化しないように注意が必要です。
続いて、こめ油はどんな脂肪酸の構成なのかを見ていきましょう!
こめ油の脂肪酸はどんな構成なのか?オメガ9とオメガ6をバランスよく含む油
こめ油は体にとても良いバランスがとれている油と言えます。
油脂の理想のバランスは、下記の通りです。
こめ油は一価不飽和脂肪酸のオメガ6(リノール酸)、多価不飽和脂肪酸のオメガ9(オレイン酸)が含まれていて、その中でもオメガ9の方がオメガ6より少し多くなっています。
この理想の摂取バランスはコーン油、大豆油など他の植物油脂より、もっとも理想の比率に近い油なのです。
こめ油の使い方は?
先ほどメリットでお伝えした通り、こめ油にはクセがなく、料理に使いやすいのが特徴です。
また、こめ油の栄養素が酸化防止となり、炒め油にも揚げ油にも使いやすい油。
もちろん、サラダのドレッシングにも使えます。
1日のうちにどれ位摂取すればいいのか?
というと、こめ油も油なので、他の油と同様で1g当たり9キロカロリーになり摂りすぎは肥満や炎症作用のあるリノール酸の摂りすぎにも繋がるので、料理に使う程度にした方が良いです。
また、購入しているこめ油の裏面表示を見ると、1日当たり摂取目安を14g程度(おおさじ1杯程度)と書いてあるメーカーもありました。
こめ油の選び方は?
こめ油は体に良いことがわかりましたが、それでも選び方には気を付けたいものです。
選び方によっては、体の害になるような油を選んでいる可能性があるからです。
選び方2 抽出方法
選び方3 栄養表示について
選び方1 国産のお米を選ぶ
こめ油を気にするのであれば、原料となるお米の産地も気にしたいものです。
こめ油は外国産を使っているものもあれば、国産の物もあります。
こめ油は米ぬかが原料で、米から米ぬかを取った所から酸化していきます。
そう考えると、外国産の遠いお米を使うより、近くの国産を使った方が良いですよね。
また、どの油も選ぶ基準として原産地、栽培方法の確認もできるといいですね。
搾油される農作物はどんな土で育てられたのか?農薬、化学肥料は使われていないか?などです。
そのために有機栽培されたお米から搾油されたものを選べれば一番望ましい油と言えます。
選び方2 抽出方法
油を抽出する方法は、『溶剤抽出法』と『圧搾法』があります。
溶剤抽出法は名前の通り溶剤を使って油を抽出したもので、更に脱臭のために200℃以上の高熱で処理をされている油です。
溶剤を入れることが体に良いのか?と言われると、良いと答えるのは難しく、またこの高熱で脱臭する工程によりトランス脂肪酸が生成されている可能性が高まります。
それに比べて圧搾法と呼ばれる方法は、昔ながらの抽出法で名前の通り圧力をかけて抽出します。
油関係の本を読んでいると、多くみかけるこの抽出法。
その中でも、低い温度をかけて圧搾する『低温圧搾法』か『一番搾り』を選んだ方が良い。と書かれています。
このこめ油に関しては低温圧搾法から油を摂ることが難しく、圧搾だけされたこめ油はとても良いのですが、高価です。
この高価なこめ油を家庭で継続的に使い続けるにはお財布にも優しくありません。
圧搾→蒸気精製法(スチームリファイニング製法)で抽出したものがお値段的にも手ごろで購入しやすいのではないかと思います。
そして、この圧搾→蒸気精製法(スチームリファイニング製法)で抽出された油は溶剤を使わず栄養分あるこめ油として仕上がります。
選び方3 栄養表示について
せっかく米油を選ぶのだから、こめ油特有の表示をしっかりされているものを選びたいものです。
こめ油特有の表示とは栄養素のことです。
先ほどお伝えした、γ‐オリザノール、トコトリエノールこれがどの位入っているのか?
その量もチェックしたいものですね。
スーパーにも売っている!オススメのこめ油
今度は私が使っているオススメのこめ油を紹介します。
オススメするこめ油は、スーパーでも売っていて、原材料はすべて国産のお米を使っているメーカーです。
また、色々な油を扱うではなく、こめ油を主に売っているメーカーになります。
選ぶ基準としては先ほどお伝えした、国産原料、γ-オリザノール、トコトリエノールの表示があるもの。
抽出方法は書いていませんが、米油の中でもリーズナブルに購入できるものです。
築野食品工業 こめ油500g
同じ築野食品さんのこめ油になります。
こちらは最寄りの色んなスーパーで見かけました。
手軽に使える500g、揚げ物などにもガッツり使える1200gのものがスーパーで手に入ります。
そして、手頃な値段で買いやすいです。
こちらもクセがなく、炒め物にも揚げ物にも使いやすい油です。
リノール酸:5g
植物ステロール:168㎎
γ-オリザノール:30㎎
トコトリエノール:5.8g
味:クセほぼ無し
価格:432円(税込み)
製造者:築野食品工業
ボーソー油脂 米油
ボーソ油脂さんのこめ油です。
こちらも抽出方法は書いていませんが、国産米ぬかを使用しています。
クセもほとんどないために炒め油や揚げ物にも使いやすいです。
600gのタイプ(429円税込み)はスーパーで見かけました。
私は揚げ物に使っているので910gをネット購入させてもらっています。
こちらの油もスーパーで見かけるようになりました。
良かったら最寄りのスーパーで確認してみてくださいね!
リノール酸:5g
植物ステロール:150㎎
γ-オリザノール:14㎎
トコトリエノール:6.3g
味:クセほぼ無し
価格:756円(税込み)
製造者:ボーソー油脂
ネット通販でオススメなこめ油は?
スーパーでは限られたこめ油しか手に入りません。
先ほど選び方でお伝えした、圧搾法+蒸気精製法(スチームリファイニング製法)は市販では手に入りません。
また、こめ油特有の栄養素、γ-オリザノール、トコトリエノールの量が多い物も手に入ります。
どちらが良いかは、その人の基準で別れると思いますが、価格を選ぶならさっきお伝えしたスーパーで売っているもので良いと思いますが、健康維持も考える!となると、圧搾法+蒸気精製法を選んだ方が良いですね。
そこで、今度はネット通販で私が良く使うおすすめのこめ油を紹介いたします。
築野食品工業 こめ胚芽油750g
築野食品工業さんのこめ油は最寄りのスーパーでも買えますが、こちらは米胚芽油はネット通販でしか買えません、先ほど同社のこめ油よりも胚芽の有効成分を多く含んだタイプになります。
γ-オリザノールも210㎎(14g当たり)と他のこめ油に比べるとダントツで多いのが特徴です。
手頃な値段で購入しやすく、原料も国産原料を使用しています。
リノール酸:5g
植物ステロール:210㎎
γ-オリザノール:210㎎
トコトリエノール:7.7g
味:クセほぼ無し
価格:864円(税込み)
製造者:築野食品工業
築野食品工業 【圧搾】国産こめ油600g
築野食品工業さんの圧搾こめ油になります。
表示の通り、国産原料と圧搾+スチームリファイニング製法で作られています。
料理にも使いやすく、こちらもγ-オリザノールの含有量が他のと比べるとかなり多いです。
植物ステロール:182㎎
γ-オリザノール:232mg
トコトリエノール:3.1-6.3㎎
味:クセほぼ無し
価格:1,296円(税込み)
製造者:築野食品工業
油清 桑名の米油
こめ油発祥の地と言われている三重県桑名で製造しているこめ油です。
料理に使った感じでは、特にクセもなく使いやすいこめ油です。
スーパーでは見かけたことがなく、ネット通販となります。
また、こちらは油の抽出方法は書いていませんが、お値段は使いやすい金額となっています。
リノール酸:5g
植物ステロール:168㎎
γ-オリザノール:30㎎
トコトリエノール:7.7g
味:クセほぼ無し
価格:567円(税込み)
販売元:油清
三和油脂 まいにちのこめ油
こちらも国産のお米を使って作られた油です。
揚げ物に使うと、サクッとした食感に仕上がり、特に香りも癖もないから素材そのものの美味しさを感じながら食べることができます。
こちらも、スーパーで見かけたことがなく、ネット通販になってしまいます。
抽出方法は記載れていなく、お値段も手ごろです。
植物ステロール:151.6㎎
γ-オリザノール:30.7mg
トコトリエノール:10.9㎎
味:クセほぼ無し
価格:756円(税込み)
製造者:三和油脂
三和油脂 【圧搾法】コメーユ450g
三和油脂さんの圧搾こめ油コメーユです。
こちらは、国産原料、圧搾+スチームリファイニング製法で作られているこめ油です。
容器もビンに入っていてプラスティック容器よりも酸化しない容器。
香りなどのクセもなく揚げ物、炒めものにも使えます。
γ-オリザノールの含有量も他のと比べると圧倒的に多いのが特徴です。
植物ステロール:196.2㎎
γ-オリザノール:205.8mg
トコトリエノール:9.3㎎
味:クセほぼ無し
価格:1,728円(税込み)
製造者:三和油脂
オカヤス こめ油 920g
オカヤスさんのこめ油です。
抽出法は表記していませんが、国産の新鮮な米ぬかを原料としています。
容器は紙パックになっていて、注ぎ口が2wayキャップになっていて揚げ物などに沢山使う時と、炒め物にちょっと使える時で切り替えることが出来ます。
植物ステロール:1083㎎
γ-オリザノール:219mg
トコトリエノール:78㎎
味:クセほぼ無し
価格:918円(税込み)
製造者:オカヤス
オカヤス 【圧搾】こめ油 400g
オカヤスさんの圧搾こめ油です。
このこめ油の圧搾法は、物理的に圧をかけて油を抽出する方法!
そんなこともあり、貴重なこめ油でありお値段も高めです。
贈答用などにも用いて良いほどのこめ油になります。
原料はもちろん国産原料で新鮮な米ぬかを使っているから安心です。
容器は紙パックになっていてこちらも光を通しづらくてよいのではないかと思います。
植物ステロール:1349㎎
γ-オリザノール:1400mg
トコトリエノール:61㎎
味:クセほぼ無し
価格:2,700円(税込み)
製造者:オカヤス
【有機米使用】特選玄米油 和の玄米オイル 255g
プレマラボさんの和の玄米オイルになります。
この米油の嬉しい所は、有機栽培されたお米の米ぬかを搾油している所です。
搾油方法は化学溶剤を使わない機械による搾油方法となっています。
農薬検査や放射能検査もされていて、安心に使うことができます。
品質が高いために値段は高くなります。
こちらもクセがなく炒め物にも揚げ物にも使えますが、量が多くないため揚げ物に使用すると1回でなくなってしまいそうです。
植物ステロール:1350㎎
γ-オリザノール:1270㎎
トコトリエノール:50g
味:クセほぼ無し
価格:3,240円(税込み)
製造者:プレマラボ株式会社
【残留農薬、放射性物質検査の検査済】メリリマ 米ぬか油660g
メリリマさんのこめ油になります。
容器はワインのようなビンに入っておしゃれな感じがします。
そして、嬉しいのが品質のチェックをしてくれている所です。
残留農薬、放射性物質検査の検査、トランス脂肪酸含有量の分析、搾油方法も抽出時の温度管理もしてくれています。
炒め物、揚げ物などに使っても油自体に香りや癖もないため使いやすかったですよ。
品質にこだわり体にやさしい米油を使いたい人はこちらを使うと良いかもしれません。
660gと量が多いため、品質のことも考えるとお値段安いのではないか!?と思わせる米油でした。
リノール酸:5g
植物ステロール:150㎎
γ-オリザノール:35㎎
トコトリエノール:5.6g
味:クセほぼ無し
価格:1,498円(税込み)
製造者:メリリマ
最後に
こめ油は体に悪いのでは!?そんな疑問から調べてみるとこめ油は体に悪い油ではないことがわかりました。
まとめると、こめ油に含む栄養素が酸化防止の役割を果たし、加熱にも揚げ物をしても酸化しづらいこと。
そして、こめ油は米ぬかから出来ていて、米と米ぬかを取ってスグに抽出しないと酸化しやすい油です。
どのこめ油を選んでも基本的には、癖もなく使いやすいので、炒め油や揚げ物にも使いやすい万能油。
また、健康維持でも効果はありますが、病気を治癒を促すものではなく食用油としては安心して使える油と言えそうです。(もちろん、1日の使用量を考えて使わないとですが…。)
体の健康維持を考えると、国内産の原料で、圧搾法又はスチームリファイニング製法を選ぶことをオススメします!
溶剤抽出法は、体の害が気になる所です。
こめ油も気になりますが、体に悪い油と言われている、キャノーラ油も気になる所です。
詳しくは下記の記事に書いてあるので、興味がある方は読んでみてください。
【オススメの書籍】
参考になりました。
2軍的な存在でよくわからなかったのですが、
ありがたい内容でした。
反町由紀様
コメントありがとうございます。こちらこそ、参考になれたようで嬉しいです。今後ともよろしくお願い致しますm(__)m
本当にありがとうございます
参考になりました
ずっと、なんとなく悩みながら手がだせないままでした。とてもわかりやすくてやっと理解できました
トミ様
コメントありがとうございます。こちらこそ、トミさんの参考になれて嬉しいです。米油は使いやすい油ですので試してみて下さいね。
米油の説明、ありがとうございます。
普段、オリーブオイルやゴマ油で、炒め物や揚げ物してます。
米油も興味ありますが、その米に化学肥料や農薬を使っているか、米の産地はどこかが気になって、まだ使ったことがありません。
ぬかの部分に、化学肥料や農薬の成分、放射性物質は残りやすいそうです。
私は、普段、九州の無農薬玄米を食べてます。
ゆっち様。
コメントありがとうございます。
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米油も興味ありますが、その米に化学肥料や農薬を使っているか、米の産地はどこかが気になって、まだ使ったことがありません。
ぬかの部分に、化学肥料や農薬の成分、放射性物質は残りやすいそうです。
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化学肥料や農薬など気になるようでしたら、有機米から搾取された米油を使う事をオススメします。
有機の土づくりは土壌改良剤を3年使用しない、農薬、科学肥料を使用しない、有機肥料を使うとなってます。
有機といえど完全無農薬とも限らないため、完全に安全とは言えませんが 、可能な限り科学的なものを使用していません。ただ、その分、値段は高くなります。
また、こちらの記事では有機米からの米油は紹介していませんでした。
お気づきありがとうございますm(_ _)m